たった一つの夢
彼女はいつも元気だった。
彼女の明るい笑顔は、いつも周りの人たちを元気にした。
彼女の瞳はいつも輝き、希望に溢れていた。
何事にも果敢に取り組もうとする姿勢に、多くの人が勇気を得た。
困っている人がいると迷わず手を差し出す姿を見て、多くの人が彼女の心の深さを思った。
誰かが彼女を見て言った
「きっと、彼女には大きな夢や希望があるんだよ。だって見てごらん。彼女の瞳を。真っ直ぐに未来を見ているじゃないか」
なるほど、と多くの人が頷いた。
ただ彼女のたった一つの夢が天国にいる家族のもとに逝くことだということを、誰も知らない。